軽くて性能が高いと言われているリチウムイオンバッテリー。
現在は、携帯電話や電動工具など様々な電気用品に使われていますね。
そして、今やバイク用のバッテリーとしても普及しています。
このリチウムイオンバッテリーがなんと言っても軽い。
軽すぎる!
実際にリチウムイオンバッテリー買ってみたので紹介します。
1.リチウムイオンバッテリーとは

リチウムイオンバッテリーの正式名称は「リン酸鉄リチウムイオン電池」。
1パック電圧3.2Vの4つのセルを組み合わせ構成されています。
鉛バッテリーと同じで電圧は12.8V。
鉛バッテリーに比べてに瞬発の力が強いバッテリーです。
簡単に言うとセルの回りが力強いということです。
2.リチウムイオンバッテリーのメリット
2ー1.圧倒的な軽さ
画像は「SYORAI製 LFX14L2-BS12」(Beta X-Trainerで使用中)
何と言っても、圧倒的な軽さ。
セロー250ので比較してみましょう。
なんと、約1/4の軽さ。
しかも、バイクの上部に搭載されていることが多いため、重量以上に軽さを感じることができます。
2ー2.バッテリー自体が長寿命

鉛バッテリーに比べて、約1.5倍~2倍のサイクル寿命。
リチウムイオンバッテリーで有名な「SYORAI製 LFX バッテリー」。
なんと、メーカー保証が3年ついてきます。

2ー3.電流をいっきに送れる

始動性のは、鉛バッテリーの約1.5倍。
セルの大きな大型バイクのエンジン始動にはかなりオススメ。
鉛バッテリーのようにバッテリーが弱り出すと、セルの回りが弱くなることもないため、寒い冬場などの始動性も安心。
2ー4.充電効率が高い

どのくらい充電効率が高いか試すために、フル充電の状態のリチウムイオンバッテリー搭載のバイクで、1日林道を駆け巡ってみました。
かなり険しいルートを通たため、エンストからのセルのリスターをかなり多用した一日でした。
家に帰ってきて、専用充電器(SHORAI製)で充電してみると、1分しないうちにフル充電完了の合図。
すぐにメンテナンスモードに切り替わりました。
2ー5.液漏れの心配がない
鉛バッテリーには希硫酸を使用しているため、基本的には縦置きで使用します。
しかし、リチウムイオンバッテリーは希硫酸使用していないので液が漏れる心配がないので、横倒しで使用することも可能。
2ー6.自己放電が少ない

鉛バッテリーに比べ自己放電が少ないため、メンテナンスの手間が省けます。
オートバイを使用しない期間があると鉛バッテリーではこまめな充電が必要でしたが、車両から外しておくだけで長期間の保管が可能。
冬場に載らないライダーには特におすすめ。
3.リチウムイオンバッテリーのデメリット
3ー1.値段が高い
鉛バッテリーにおいて高品質、高機能で有名なGSユアサ製のバッテリーと比較すると約3,000円の差。
台湾ユアサと比較すると約倍の値段。
しかし、サイクル寿命が倍のリチウムイオンバッテーの場合、実質同額。
3ー2.過充電、過放電に敏感
過充電については、メーカー指定の充電器を使用すれば、だいたいメンテナンスモードがついてるので、リチウムイオンバッテリーが長持ちするように、バッテリーの残量を60%~80%に保ってくれます。
しかし、過放電には注意が必要で大型バイクなどで、バッテリーから直接給電するイモビライザー等が付いているバイクについては、知らず知らずのうちに電気を消費しているので乗らない期間が長すぎると過放電状態となってしまうことも。
SYORAIのLFX場合、各互換バッテリーにおいて2種類のバッテリーを用意しています。
下の表のを見て見るとそれがわかります。

基本的には下段のバッテリーを使うのがオススメのようです。
標準バッテリーを使用する場合は、定期的に充電することで解決できますね。
4.リチウムイオンバッテリーで注意すること
4ー1.専用充電器が必要

リチウムイオンバッテリーは専用の充電器が必要。
鉛バッテリーと違い、電圧の管理がシビアなため、充電器を使用する時はリチウムイオン対応の充電器を使用しましょう。
SYORAIからは専用の充電器が販売されており、充電コネクターがついている為、プラスマイナスなど気にせず簡単に充電できます。

4ー2.エンジン始動の際は焦らずゆっくりと
リチウムイオンバッテリーは始動の際にはちょっとした注意が必要。
フル充電の状態であれば、問題ありませんが、長期間乗っていないバイクで尚且つ真冬などバッテリーにとって悪い状況が揃ったとき、セルを回してエンジンがかからなければ注意。
バッテリーを活性化させるために、30秒ほどキーをONにした状態で待ちましょう。
そうすることで、バッテリーと繋がっている配線が温まり、バッテリーの性能を十分発揮することができます。
5.リチウムイオンバッテリーのまとめ【バイクにおいて軽さは正義!】

バイクにおいて、軽さは正義!
特にオフロードバイクや大型バイクにおいては、リチウムイオンバッテリーの軽さや性能を最大限に活かすことができます。
ぜひ、試してみてください。